私事ながら、私ごとでもないこと。続き。

平成29年8月28日のこのホームページの「コラム」で

私は「私事ながら、私事でもないこと」を書いた。

現代では医療技術も発達して、1年に1回健康診断を受ければ

もし病気が見つかっても、簡単な治療で終わり、企業も「健康経営」を重視しなければならないなどなど・・・

私は実際、平成29年8月28日の午前中に「かごしま高岡病院」さんで「健康診断」を受けた。

事前に「検便」(こんな言い方は今なしない)をして当日、尿検査や胃カメラなどもした。

胃カメラが終わり、担当の医師から、胃カメラの画像を見せられ、

「〇〇さん、綺麗な胃をしています」「問題ないですね」と言われた。

私は所謂、下戸で酒が飲めないし、タバコも吸わない。

健康だと思っていたので、「ありがとうございました」と礼を言って午後からは

通り会の事務局で仕事をした。

今回は胃カメラもスムーズで問題なかったし、永年「かごしま高岡病院」さんで健康診断をしているので

データも残っており安心していた。

担当医師から「詳しい健康診断の内容は郵送にて送ります、2週間ほどかかります」と言われた。

血液検査などもあり、納得して仕事に戻った。

それから、「第3回鹿児島天文館まちゼミ」の校正などをして忙しく働いていた。

2週間しても結果が郵送されないので、妻に「いつ来るかね」などと尋ねた。

そうしているある日、「かごしま高岡病院」さんから封書が届いた。

見慣れたブルーの封筒だった。

しかし、いつもと違うのだ。

封筒に厚さが、・・・・

開封して驚いた。

なんと、「便血栓があるので、念の為、大腸内視鏡検査」をしてくださいとあるではないか。

ご丁寧に、担当医師の、厚い「紹介状」も同封してある。

私は還暦で今年が厄年だ。

来たか、何か問題があり、手術や、このままステージ4だと言われるのではないか。

私は至って、小心者だ。

しかし妻の取った行動は早かった。

鹿児島の病院で消化器内科で有名な病院に交渉して一番早い検査日を取ってくれた。

9月20日に初診で9月25日に「大腸内視鏡検査」となった。

9月25日の検査日の前の日から、当日にかけ、胃や大腸を綺麗にするための水のような

(モビプレップという内用剤)ものを飲み、

これを飲んで
胃や大腸を綺麗にする

9月25日の午後から検査だ。

検査前に説明を受け、検査用の着替えをして、8人ぐらいが待つ

待合の場所で自分に番号が呼ばれるのを待った。

この日までの10日余りは平常を装ってはいたが、不安だった。

妻も「何もなければいいね」と言っていた。

待合場で1時間50分待った。

同じ場所で待っている人に若い人はいない。

丁度、病気が見つかってもおかしくない人達だ。

現在は2人に1人は「癌」になる時代だ。

男性の死亡原因の第3位が「大腸がん」だとは初診の時、若い先生から聞いた。

番号で呼ばれ、それぞれが検査室に入っていく。

「357番さん1番検査室へどうそ」と呼ばれた。

ここまで来ると、航空機に乗るのと同じだ。

飛行機に乗ると、あとは機長と航空機に身をゆだねるしかない。

自分の力ではどうしようもないことが人生には多くある。

検査用に注射を2本打ち、「大腸内視鏡検査」が始まった。

内視鏡を入れるのだから、最初は痛いがそう我慢できない痛さではない。

医師は画面を見ながら、内視鏡を奥まで入れていく。

「〇〇さん、画面で見られますよ」と担当医師が言った。

見ていると、「現代医学は大したもんだと、感心している自分がいる」

20分もすると検査は終わった。

少しふらついたが、看護師さんと着替え室まで行った.

前の晩から飲み食いをしていない。

ポカリスウェットを1本もらって、担当医師から説明があるので

待合所で待つように言われた。

妻が待ってくれていて、「長かったから心配した」といった。

5分もしないうちに担当医師の説明が始まった。

妻も同席した。

「〇〇さん、きれいな大腸です」「何も問題ありません」「痔もありません」

と担当医師が言った。

妻は安心していた。もちろん小心者の私も安心した。

今年の4月から社会人となった娘を思い出した。

「今日から食べ物は通常どうりでいいです」と言われた。

その日は少し早かったが、妻と外食をした。

その日、妻はいつもより、たくさん食べたような気がした。

心配していたのだろう。

妻の迅速な対応など感謝だ。

この件を通して、やはり1年1回の「健康診断」は本当に大切だと実感すると共に

妻に感謝している。

一見落着したが、ふと48歳で食道癌でなくなった、「父」を思いだした。

おかげ様で「父」より12年も長生きをしている。

来年は生まれ月の5月に健康診断を受ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

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